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英検1級要約問題の構成傾向

こんばんは。

大阪を拠点に、オンラインでサービスをご提供している、英検英作文専門添削教室の藤澤

です。


今年度新形式の英作文問題導入前に、日本英語検定協会は、要約問題等の出題例を公表しています。


同出題例と、2024年6月と10月に実施された過去問題の要約問題を3つ並べてみると、その構成に一定の傾向が現れます。


英検準1級・英検2級は、要約前の原文・要約文共に、その構成や内容は比較的シンプルですが(以前のブログで既に取り上げています)、英検1級は少し複雑です。


1級の出題例と過去問題の要約前後の文章の概略を下記に示してみます。


       第1パラグラフ     第2パラグラフ      第3パラグラフ

出題例    砂採取について    砂採取による問題 問題解決策の限界


2024年6月  都市膨張について    都市膨張による問題  問題解決策の限界


2024年10月  ガソリン・ディーゼル  消費増による問題      問題解決策の限界

       消費増


同様に原文及び要約文の語彙数を示してみます。


       第1パラグラフ     第2パラグラフ     第3パラグラフ

出題例    116 ⇒ 21語彙      90 ⇒ 24語彙   103 ⇒ 47語彙


2024年6月   111 ⇒ 22語彙      75 ⇒ 19語彙   112 ⇒ 54語彙


2024年10月  124 ⇒ 23語彙      75 ⇒ 31語彙   109 ⇒ 46語彙


第1パラグラフ・第2パラグラフでは、要約文の語彙数が大変少なく、昨日・一昨日のブログで示した通り、原文の不要な箇所を省略して、要約文には含めないことが、要約の負担を軽くする対策の一つです。


第3パラグラフは、いずれの問題例でも、発生する問題点への対策の限界を説明しており、筆者の主張の最重要部分と考えられ、要約文の約半分の語彙数を用いて、比較的詳細に内容を記述しています。


要約問題は、まだ出題数が少なく、今後も上記の傾向が続くかどうかは不明ですが、要約問題対策として、お役に立つ点があれば幸いです。


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